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2005年12月11日 - 2005年12月17日

!「キング・コング」(2005年版)この映画を見て!

第12回「キング・コング」

見所:最初から最後まで全て。映像・ストーリー・音楽・俳優(コングや恐竜も含めて)すべてが最高!

king_konng2  今年も終わりが近づいてきましたが、今年度最高に満足できる映画に出会いました。それは今日から公開の「キング・コング」。今年は「宇宙戦争」「スターウォーズ」「ハリーポッター」など注目の大作が次々と公開されました。どれもそれなりにおもしろく満足できる映画ではありますが、「キング・コング」はこれらの映画と比べものにならないほど内容も濃く面白く満足できる超大作です。ここ最近のハリウッドの大作映画というとお金もかけ、CGも多用して映像・音響ではインパクトがあっても、なんか物足りない映画が多かったのですが、この映画は違います。映像・音響のすごさはもちろんのこと、ストーリーやキャラクターがとてもすばらしいです.1800円払って映画館で見て絶対後悔しない映画です。

 今回の「キング・コング」は2度目のリメイクです。初めて制作されたのは1933年アメリカで制作され、大ヒットしました。当時としては革新的な映像の数々に多くの人が熱狂して、後の多くの映画人にもインパクトを与えました。そして1976年にも1度リメイクされています。1933年のバージョンを現代に置き換え、かなり内容をアレンジして作られ、それなりにヒットしたのですが、映画の評価としては1933年に作られたオリジナルの方が優れているという意見が多かったようです。そして2005年、映像・音響技術も進歩した今、1933年の「キング・コング」に忠実なリメイクが作られました。

 「キング・コング」の2度目のリメイクを制作・監督したのは「ロード・オブ・ザ・リング3部作」を監督したピーター・ジャクソン。私の大好きな映画監督で、今一番勢いのある監督だと思います。ピーター・ジャクソンはキング・コングは小さいときから1番好きな映画だったようで、ずっといつか自分の手で作りたいと思っていたようです。本当は「ロード・オブ・ザ・リング」の前にこの映画を撮る予定だったそうですが、企画が中止され、先に「ロード・オブ・ザ・リング」を制作したそうです。監督にとって思い入れの深い今回の「キング・コング」。スタッフはほとんど「ロード・オブ・ザ・リング」のスタッフであり、役者も演技派で固めています。ストーリーは1933年版に限りなく忠実で、その中身をよりパワーアップさせているという感じです。
ストーリー:「1933年不況下のニューヨーク。冒険映画で一山当てようとした映画監督が新人の女優をつれて、船で誰もいったことがない島を目指す。その島の名は髑髏島。島を見つけた映画スタッフはその島に降りる。その島は太古から生きている巨大で凶暴な生き物たちが生息しており、特にコングと呼ばれる巨大な獣は島の住人に畏れられていた。女優がコングにさらわれ、映画スタッフが救出に向かう。映画スタッフに次々と訪れる危機、いつの間にかコングと女優の間に生まれる恋愛感情。しかしコングが映画スタッフに捕らえられ、NYに連れてこられたとき、悲劇が訪れる。コングという獣が人間の女性に恋をしていく様子と人間のエゴイズムと残酷さを、壮大な冒険活劇の中で描く」

 この映画はどこをとっても見所満載です。まず監督の見せ方がとてもうまいです。さすが「ロード・オブ・ザ・リング」の監督だけあって、キングコングを始め、俳優や恐竜たちなどのキャラクターの描き方が丁寧かつ魅力たっぷりに描かれているので、見てて映画の中に感情移入してやすいです。また話しのメリハリのつけかた、大胆で繊細なカメラワーク、過剰なまでにサービス満点のアクションシーンの盛り上げ方など、どれも巧みです。3時間ある長い映画ですが、だれることなく気づけばもう終わってしまったと感じる映画です。

 映像・音響に関しても完璧です。終始驚きの映像の連続です。中盤の島での恐竜対人間、キングコング対恐竜の戦いのシーンは本当にすごいです。これでもかと言わんばかりの迫力ある映像に打ちのめされると思います。これだけインパクトのある映像はなかなかないです。(ターミネーター2の液体人間やジュラッシックパークの恐竜を初めて見たときくらいのインパクトです。)
 特に主役のキング・コングの動きや表情はまるで実在している生き物かのようにダイナミックかつ繊細な姿が描かれています。恋に落ちてからのコングの表情(目)の演技を見るだけで彼の思いがびしびし伝わってきて、後半の展開切なくなってきます。
 それ以外にも中盤に出てくる恐竜や虫たちの造形、1933年のNYの街並みの忠実な再現とNYでのコングの暴走シーンと見所満載です。

 また役者も「リング」のナオミ・ワッツ、「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ、そして「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラックと芸達者なひとばかり。みんなこの映画の中のキャラクターを楽しそうに演じています。

 今年も「ハリーポッター」、「SAYURI」、「男たちの大和」などたくさんのお正月映画が封切られていますが「キング・コング」、今年度一押しの映画です。是非映画館で見てください!!

公式サイト:http://www.kk-movie.jp/top.html

製作年度 2005年
製作国・地域 ニュージーランド/アメリカ
上映時間 186分
監督 ピーター・ジャクソン 
脚本 ピーター・ジャクソン 、フラン・ウォルシュ 、フィリッパ・ボウエン 
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード 
出演 ナオミ・ワッツ 、ジャック・ブラック 、エイドリアン・ブロディ 、アンディ・サーキス 、ジェイミー・ベル 

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この映画を見て!「プリシラ」

第11回「プリシラ」

プリシラ

見所:ドラッグクィーンの生き様と華麗な衣装

この映画は私にとって、栄養ドリンクのような存在で、疲れたときや落ち込んだときによく見ています。この映画、3人のドラッグクィーン(女装のゲイ)がショーに参加するためにオーストラリアの広大な砂漠の中をバスで旅するというシンプルなお話です。

ドラッグクィーンって何?という人のために少し解説します。ドラッグクィーンとは華美な女装をした男性同性愛者のことです。期限は1700年頃までにさかのぼります。当時は西洋では女性が舞台に上がることが許されなかったために、男性が女性の役を演じていました。(日本の歌舞伎の女形みたいなものです。)そんな彼らが身につけていたドレスが裾の長いドレスだったそうです。そんな服を着る役者もDrags(引きずる)role(役)と呼ばれ、そこからDragと呼ばれるようになったそうです。そんな彼らが20世紀にはいるとフロアショーなどに出るようになり、1920年代のドイツでのパーティで今日知られている派手な服を着た人たちが現れ、1930年代のパリの夜の街に入り込んでいったそうです。1960年代からはミュージックシーンでも見られるようになったそうです。

ストーリー:「派手で華美な女装をして、アバやビレッジピープルなどの歌を口パクで歌うショーをしている3人のドラッグクィーン。彼らはオーストラリアの砂漠の中にあるリゾートホテルでのショーに参加するために中古バスを借りて、旅に出る。個性の強い3人は旅の途中で喧嘩をしたり、田舎町で偏見や差別にあったり、道中で出会った男性と恋に落ちたりと波乱万丈の珍道中。そんな笑いあり、涙ありのストーリーの中で浮かび上がる、ドラッグクィーンとして生きる苦悩やつらさ、そしてドラッグクィーンとしての夢や誇り。差別や偏見に傷つきながらも、めげることなく自分らしく生きていこうとする彼ら3人の姿を描く。」

この映画の見所は、衣装です。次から次に出てくる華麗で派手な衣装にみんな目を奪われると思います。(アカデミー賞衣装デザイン賞受賞)どこまでも広がる青空と砂漠と彼らの派手な衣装のコントラストはとても美しいです。

また映画の中で流れる曲は70年代のディスコクラッシックと呼ばれるような曲が多く選ばれており、どれも名ナンバーで素晴らしいです。映画の中で流れるこれらの曲を聴くだけで、元気になれます。
 

映画の中で流れる曲は以下の通りです。

1.愛はかげろうのように(シャーリーン)
2.ゴー・ウェスト(ヴィレッジ・ピープル)
3.ビリー・ドント・ビー・ア・ヒーロー(ペイパー・レイス)
4.マイ・ベイビー・ラウズ・ラヴィン(ホワイト・ブレインズ)
5.アイ・ラヴ・ザ・ナイトライフ(オリジナル・ヴァージョン)(アリシア・ブリッジズ)
6.キャント・ヘルプ・ラヴィン・ザット・マン(トラディ・リチャーズ)
7.恋のサヴァイヴァル(グロリア・ゲイナー)
8.ファイン・ロマンス(レナ・ホーン)
9.シェイク・ユア・グルーヴ・シング(オリジナル・ヴァージョン)(ビーチズ&ハーブ)
10.イフ・ザ・サン・ドント・シャイン(パティ・ペイジ)
11.ファイナリー(7″チョイス・ミックス)(シー・シー・ベニストン)
12.テイク・ア・レター・マリア(R.B.グリーヴス)
13.ママ・ミア(アバ)
14.セイヴ・ザ・ベスト・フォー・ラスト(ヴァネッサ・ウィリアムス)
15.アイ・ラヴ・ザ・ナイトライフ(リアル・ラビーノ 7″ミックス)(アリシア・ブリッジズ)
16.ゴー・ウェスト(オリジナル 12″ミックス)(ヴィレッジ・ピープル)
17.恋のサヴァイヴァル(1993フィル・ケルシー・クラシック 12″ミックス)(グロリア・ゲイナー)
18.シェイク・ユア・グルーヴ・シング(オリジナル 12″ミックス)(ビーチズ&ハーブ)
19.アイ・ラヴ・ザ・ナイトライフ(フィリップス・ダミアン・エクステンディッド・ヴォックス)(アリシア・ブリッジズ)

あと、この映画の主役3人を演じている俳優たちがとても魅力的です。 まず名優テレンス・スタンプ。60年代から活躍している俳優で「テレオマ」や「コレクター」などの作品が有名ですが、この映画では一番年長で、酸いも甘いも様々な人生体験をしてきたドラッグクィーンの生き様を貫禄ある演技で見せてくれます。続いてヒューゴ・ウィーヴィング。彼は最近「マトリックス」のスミス役や「ロード・オブ・ザ・リング」のエルフの王など大作映画に引っ張りだこですが、この映画では子持ちの父親であるドラッグクィーンの苦悩や葛藤をとてもうまく演じています。最後にガイ・ピアース。「メメント」などで有名ですが、この映画で夢と希望にあふれ、まだ人生を知らない若いドラッグクィーンを好演してます。

この映画、ドラッグクィーンの生き様を描く映画ということで、見るのを躊躇する人もいるかもしれませんが、主人公たちのめげないを見ると、とても元気がでます。是非、疲れたとき落ち込んだときに見てください!とてもハッピーな気持ちになりますよ。

製作年度 1994年
製作国・地域 オーストラリア
上映時間 103分
監督 ステファン・エリオット 
脚本 ステファン・エリオット 
音楽 ガイ・グロス 
出演 テレンス・スタンプ 、ヒューゴ・ウィーヴィング 、ガイ・ピアース 、ビル・ハンター 、サラ・チャドウィック

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