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2005年9月25日 - 2005年10月1日

この映画を見て!「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」

once 第6回「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」

見所:時系列が複雑に入り組んだ脚本、重厚な演出、1930年代のニューヨークのセット、エンニオ・モリコーネの哀愁のある音楽

 この映画を始めてみたのはもう10年前になります。この映画はタイトルも長いですが、上映時間もとても長く4時間近くあります。(でも当初はさらに長く5時間近くあったそうですが。)描かれる世界は20世紀前半のニューヨークのユダヤ系移民のマフィアの世界。ストーリーは貧しいユダヤ系移民の少年たちがマフィアの世界に足を踏み込み、大人になり成功しながらも、破滅へと向かっていく姿を少年時代(1920年代)・青年時代(1930年代)・老年時代(1960年代)と3つの時代に分けて描いています。この映画はシナリオがとても面白く出来ていて、時系列がばらばらに配置されています。最初は青年時代から始まり、次に老年時代、そして少年時代とあちらこちらに時代が飛びながら、主人公たちの姿を追っていきます。最初は時系列がばらばらなので見ている側も少し混乱するのですが、これが実にこの映画がラストに向かうにつれて効果を挙げていきます。またラストも非常に意味ありげな終わりをします。そしてそのラストをどう捉えるかでこの映画の全体の印象が変わります。
先にあげたシナリオ以外にも、この映画は見所が多いです。100億円近い予算をかけた重厚なニューヨーク下町のセット、エンニオ・モリコーネの哀愁のある音楽、ロバートデニーロの哀愁ある演技、映画全体を包むノスタルジックで重厚な演出。(1シーン1シーン美しい構図でとてもゆったりと丁寧に描かれており、それが主人公たちの心情をセリフが少ないながらも如実に表現しています。)
 この映画のテーマは一言で言うと「人生は儚い夢のようなもの」であるということを物語っています。それはラストシーンを見てもらえば良くわかります。友情、裏切り、恋愛、失恋、成功、失敗、生きているといろいろな経験を人はしますが、全ては移ろいゆく儚いもの。この映画は生々しい世界を描きながら、ノスタルジックな雰囲気を漂わせています。それは人生など儚い夢みたいなものであるというこの映画のテーマからきているのだと思います。
 秋の夜長、ぜひ皆さまもご覧ください。皆さんはこの映画のラストをどう解釈されるでしょうか?

製作年度 1984年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 225分 (アメリカでは初公開時にずさんに編集された140分版で公開されて不評でした。日本も初公開時は205分にカットされた短縮版でした。
監督 セルジオ・レオーネ 
製作総指揮 クラウディオ・マンシーニ 
脚本 フランコ・フェリーニ 、レオナルド・ベンヴェヌーチ 、ピエロ・デ・ベルナルディ 、エンリコ・メディオーリ 、フランコ・アルカッリ 、セルジオ・レオーネ 
音楽 エンニオ・モリコーネ(最高です。)
出演 ロバート・デ・ニーロ 、ジェームズ・ウッズ 、エリザベス・マクガヴァン 、ジェニファー・コネリー 、ダーラン・フリューゲル 

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