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この映画を見て!「グラン・ブルー」

第16回「グランブルー」
見所:きらめく青い海、透き通る美しい音楽、男たちのロマンあふれる物語

グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版

この映画、私が高校生の時にはまって何回も見たとっても大好きな映画です!この映画の魅力は語れば尽きることはありませんが、やはり透明感あふれる映像と音楽が一番の魅力です。この映画を見終わると心が洗われた気がします。
 この映画の監督は「レオン」や「フィフス・エレメント」で有名なリュック・ベッソン。ここ最近は制作ばかりに携わり、あまり映画を撮っていませんが、そろそろ新作を出してもらいたいものです。そしてこの映画の魅力を支える音楽はエリック・セラ。ベッソンの映画のほとんどを手がけています。
ストーリー:「小さいときに海で父を亡くしたジャックと彼の幼なじみのエンゾ。彼らは大人になりスキューバ用の道具を一切使わないフリーダイビングの選手権にすべてを賭ける生活を送っていた。二人は一番の親友でもあり、一番のライバルでもあった。どちらがより深く潜れるか競い合う日々。そんな中、ジャックに惹かれる女性ジョアンナが現れ、ジャックとジョアンナは付き合い始めるが・・・。海を愛する男たちの恋と友情のドラマ。」
 この映画はとにかく全編青の美しさに満ちています。透明感あふれる清々しい青、どこまでも深く神秘的な青と青の魅力あふれる映像が見ている人の心をうっとりとさせます。世界各地の海で撮影されたその映像の美しさは本当に格別です。また音楽がとても素晴らしく、映像の魅力をさらに引き立てています。シンセ主体の音楽なのですが、どこまでも透明で叙情とロマンに満ちあふれた音楽は聞いていて、癒されます!(この映画のサントラは名盤です!是非映画を見た方は買ってください!寝る前に聞くといいですよ!)
 役者たちもとても素晴らしく、特に主人公の親友でありライバルであるエンゾを演じるジャン・レノが最高です。負けず嫌いで、かっこよく頼れる兄貴といった感じが良く出ています。またジャックを演じるジャン=マルク・バールも海をこよなく愛し、社会を上手く渡り歩けない、純粋な心の持ち主を見事に演じています。
 ストーリー自体はとてもシンプルで、海を愛する男たちがフリーダイビングで競い合う姿を描くというものです。その中で、主人公ジャックの上手くいかない恋や海とイルカをこよなく愛する姿が描かれています。この主人公が人間社会から少しずれたところにいる人で、まるでイルカが人間の姿を借りて陸に上がってきたかのような人間です。人間でありながら、人間離れした彼の姿に、見ている人も何とも切なくもどかしい感じを受けると思います。映画の後半、ジャックに「恋を取るか、海を取るか」の選択を迫られる場面があるのですが、とても切ない場面です。
 ちなみにこの映画の主人公にはモデルとなったジャック・マイヨールという人がいます。ジャック・マイヨールは日本でダイビング中にイルカに出会ったことがきっかけで、海の魅力にはまり、フリーダイビングの世界に入っていきました。そして世界初の60メートルという記録を出し、その後、どんどん記録を伸ばし、100メートル近い記録を出していきました。その後フリーダイビングから遠ざかり、彼がこよなく愛するイルカについての本を執筆したりしてました。しかし2001年の12月23日に突然首つり自殺をして亡くなってしまいました。彼がなぜ自殺をしたかの原因は未だ不明だそうです。海とイルカを愛した彼がなぜ自殺をしたのか、もしかしたら、映画のように人間からイルカに生まれ変わりたかったのかもしれません。彼が死後、イルカに生まれ変われたことを願っています。
 私はこの映画を人魚の物語だと思ってみています。陸にあがったものの、やはり人間になりきれず、海に還っていく物語。そう思うと切ない物語ですねえ。
 是非皆さんもこの映画を見て心を洗ってください!

製作年度 1988年
製作国・地域 フランス/イタリア
上映時間 169分
監督 リュック・ベッソン 
脚本 リュック・ベッソン 、ロバート・ガーラント 
音楽 エリック・セラ 
出演 ロザンナ・アークエット 、ジャン=マルク・バール 、ジャン・レノ 、ポール・シェナー 、グリフィン・ダン 

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コメント

こちらこそ、コメント・TBありがとうございました。私もこの映画とても大好きです。切ないストーリー、青い海、役者たちの魅力、そしてエリック・セラの音楽。この映画は語ると尽きるところがありません。
ジャック・マイヨール氏が日本でイルカに出会ったという話しもびっくりです。

投稿: とろとろ | 2006年2月25日 (土) 10時31分

初めまして。
コメント&TBありがとうございました。
読み応えのあるブログですね。

海とイルカ、男の友情、恋物語と素敵な映画「グランブルー」。
ラストは切ないですが、心が癒される映画だと思います。
幼い頃から日本と縁があり、この映画のモデルとなったジャック・マイヨール氏。
彼が亡くなったことと、映画のラストが私の中で重なり記憶に残る映画の1つとなっています。

少しずれますが、実在のダイバーのピピンとオードリーの切ない物語(実話)が、ジェームズ・キャメロン監督で映画化されるとかでかなり期待している私。

また寄らせてもらいます。

投稿: オレンジ14 | 2006年2月25日 (土) 00時07分

コメント&TBありがとうございました

僕もこの映画大好きです。
海の美しさ、神秘、怖さ
海についてのすべてがこの映画の映像と音楽で表されていると思います。
リュックベッソンのすごさを再認識させられました。

ジャン・レノいい役でしたね。
あのような強い男に憧れてしまいます。

ジャック・マイヨールって自殺したんですか
なんででしょうね
きっと海から何かを感じたんでしょうね
彼が何を感じてそうなったのか気になります

また遊びにきます☆

投稿: ザ・ワールド | 2006年1月 9日 (月) 00時02分

おじゃまします
トラックバックありがとうございます。
この映画は、ディープ・ブルーと一緒にDVDで見たのですが、どちらからも海の美しさ、恐ろしさを実感できたと思っています。
 グラン・ブルーを見て改めてフリーダイビングの過酷さを見たような気がしますし、その競技を通してイルカとふれあうジャックの優しさとか純粋さとかが際だっているように思えました。

投稿: K | 2006年1月 4日 (水) 09時13分

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1988年 フランス 169分  監督 リュック・ベッソン 原案 リュック・ベッソン 脚本 リュック・ベッソン  ロバート・ガーランド    マリリン・ゴールディン  ジャック・メイヨール    マルク・ペリエ 撮影 カルロ・ヴァリーニ 音楽 エリック・セラ 出演 ジョアンナ:ロザンナ・アークエット    ジャック:ジャン=マルク・バール    エンゾ:ジャン・レノ    ローレンス:ポール・シェナール... [続きを読む]

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