2005年劇場公開映画マイベスト5
今年も残すところ後2日になりました。今年もたくさんの映画が公開されました。そこで私が特に印象に残った&満足した映画ベスト5を紹介したいと思います。
賛否両論ありましたが、久しぶりに見応えのあるスピルバーグ作品でした。公開直前まで映画の内容について情報が流れてこなかったので、どのような作品になっているのか公開日まで自分の中で想像がふくらみ楽しみにしていました。映画自体は後半の展開がいまいちでしたが、前半から中盤までの宇宙人によって人間社会が破壊しつくされるシーンは迫力満点で楽しめました。また、終始、ごく一般的な家族の視点のみに絞って、人間社会が崩壊する様子が描かれたところが生々しいリアリティーを生み出していました。この映画は情報もなく突然の攻撃により混乱に陥ったアメリカ国内の様子をシュミレーションするような作りであり、911のテロを強く意識したものになっています。
4位 「TAKESHIS’」
私のお気に入りの監督である北野武2年ぶりの新作であり、国内外を問わず賛否両論を巻き起こした「TAKESHIS’」。この作品は今までの武が作った映画の総決算であり、非常に私小説的な内容を持ったものでした。この作品を楽しめるかどうかは次の2点を押さえているかどうかです。1つ目は今までの彼の作品を見たことがあるかという点。2つ目はアーティストとしての「北野武」と芸人としての「ビートたけし」という人物をどれくらい知っているかという点。この2点を押さえている人が見ると、この作品はとても面白く傑作です。夢と現実が交錯する中で自分の生き方が問い直されていくというこの作品、私は大好きです。
ゾンビ映画の神様と呼ばれるジョージ・A・ロメロ監督が20年ぶりにとったゾンビ映画。物足りないところも多々ありましたが、久しぶりに劇場で上映されるロメロゾンビ映画に感激しました。さすが本家のゾンビ映画と思わせる設定や映像に、ここ最近量産されたゾンビ映画とは違う本家の意地を感じました。今までの作品が抱えていた絶望感や終末観をもっと出してほしかったですね。
2位 「ミリオンダラーベイビー」
昨年のアカデミー賞で作品・監督・主演女優・助演男優と4部門で受賞したこの作品。クリントイースト・ウッドが監督と主演をかねていますが、円熟した演技と演出により、とても素晴らしい作品に仕上がっています。途中まではよくあるスポコンドラマみたいな展開ですが、後半の予想外の展開とラストは涙なしでは見られません。静かに抑えた口調で人生のままならなさ、人間の尊厳とは何かについて語られます。ラストの主人公の取った選択をどう捉えるか?見ている人たちに重い問題が提起されます。今年一番の人間ドラマです。
今年1番の映画はやはり「キング・コング」です。アクション・ホラー・パニック・ラブロマンス・コメディーとさまざまな要素の詰まったこの映画。この映画だけは大画面と大音響の環境で見ないと非常にもったいない映画です。 「ロード・オブ・ザ・リング」の監督が小さいときから憧れていた映画を自らの手でリメイクするということで、とても気合いが入ってます。ロード・オブ・ザ・リングの監督だけあって、映像的にはここまでやるかというくらい迫力のあるシーンの連続で驚くばかりです。ストーリーもキャラクターの心情を丁寧に描き込み、起伏に富んでいて、見ていて飽きません。映画を見たという満足感が得られる作品なので是非劇場で見てください!
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コメント
TBありがとうございます。
私のもTB貼らしていただきました。
TAKESHI'Sは、見たい作品のひとつなのですが、NZではなかなか見る機会がなさそうです。
私は、ビートたけしのファンなのですが、監督北野武ファンではないので、この映画楽しめるかどうか?
ちなみに彼の作品では「菊次郎の夏」が一番好きです。
投稿: Southern X | 2005年12月31日 (土) 21時29分