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この映画を見て!『マグノリア』

第10回『マグノリア』マグノリア<DTS EDITION>

見所:あっと驚くラスト!

この映画は私の特にお気に入りの映画の一つです。上映時間は187分とかなり長いのですが、流麗なカメラワーク・テンポのいい編集と出演者たちの濃厚な演技に目を奪われ、見始めるとあっという間に過ぎていきます。そして誰もが予想しないラストの展開。これにはきっとみんなびっくりしてしまうでしょう!

ストーリー:「ロサンゼルス郊外で生活する9人の男女。生活環境も違い、職業も違う彼らだが、一つだけ共通していることがある。それは人間関係の悩み。愛する者の死、親子の不和・軋轢など人間関係に伴う孤独や怒り・悲しみ・後悔を抱えながら日々の生活を送る彼ら。そんなある日、彼ら一人一人の人間関係の問題が一気に彼らの前に立ちはだかる。そんな彼らに訪れた信じられないような予想外の出来事。それは彼らの悩みを日常から押し流し、新たなる日常へと誘う。」

この映画は見終わった後、賛否両論分かれると思います。その理由はラストの予想外な展開です。このラストの展開はきっと予想できないと思います。しかし、ラストの展開への伏線はプロローグに挿入される本編とは一見無関係な3つのエピソードに込められています。だから最初のプロローグはしっかり見ておいてください。なぜ監督はラストをこのような展開にしたのか、そこをどう受け止めるかで、この映画の印象は変わります。

この映画のテーマは人間関係の修復と再構築です。この映画に出てくる人たちは人間関係で大きくつまずいている人たちです。親のこと、子供のこと、愛する人のこと、みんなどこかうまくいかず、いらいらして毎日を過ごしている。そんな登場人物たちのいらだちや不安をこの映画はたっぷりと描いています。そんな登場人物たちのいらだちや不安が最高潮に達したときに起こる信じられない出来事。それは社会(日常)でさまざまな人間と交わり、そして悩む者たちが、社会の外から訪れるふいの出来事によって癒されるという構図です。このような構図の背景にはキリスト教における人間と神の関係というものが背景にあるように思えます。具体的に言うと社会で生きる人間の悩みを世界に存在する神が癒すという構図です。この映画のラストの展開はただみんなを驚かせるためにこういう展開にしたのではなく、神の奇跡の前で人間同士が許しあう姿を描いているのだと思います。

ところでこの映画の見所はラストの展開だけではありません。まず出演者たちの演技にも注目です。特にトム・クルーズ。彼の出演する映画では彼の演技に注目するより、彼のスター性に注目がいきやすいのですが、この映画で彼の演技に注目するはずです。おそらく出演作で一番いい演技をしていると思います。(この映画でアカデミー賞にもノミネートされています)また他にも演技のうまい役者揃いなので見応え抜群です。次にバックに流れる挿入歌、これもとてもいいです。アメリカのアーティスト、エイミー・マンが作詞・作曲して歌っているのですが、とても映画にあっています。特に映画の途中で流れ、登場人物たちが歌う「WiseUp」という曲はとてもいいです。(この映画自体エイミーマンの歌詞をモチーフに作っていったそうです)

是非皆さん、冬の長い夜、この映画を見てみてください。ラスト笑顔がこぼれます。この世界は生きるに値することがあることを感じます。

公式サイト:http://www.herald.co.jp/official/magnolia/index.shtml

製作年度 1999年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 187分
監督 ポール・トーマス・アンダーソン 
脚本 ポール・トーマス・アンダーソン 
音楽 ジョン・ブライオン 
出演 ジェレミー・ブラックマン 、トム・クルーズ 、メリンダ・ディロン 、フィリップ・ベイカー・ホール 、フィリップ・シーモア・ホフマン 

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コメント

検索で貴記事を発見!拝読させて頂きました。

>おそらく出演作で一番いい演技をしていると思います。

「おそらく」はいらないですね。文句無しの熱演です。
最近「宇宙戦争」を観てしまいましたが(笑)、
この頃の意気込みに帰ってきて欲しいもんです…。

ということで、私の記事、TBさせてくらさい。
(ブログの趣旨にそぐわないと判断された場合には、遠慮無く削除して下さいませ)

投稿: カゴメ | 2005年12月28日 (水) 13時55分

エイミー・マンは私のお気に入りのミュージシャンですが、なぜかこの映画は見そびれたまま・・・おもしろそうなので、要チェックですねー。
エイミー・マンのアルバムもとても素敵ですよ!

投稿: mukku | 2005年12月 8日 (木) 23時39分

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受信: 2005年12月28日 (水) 13時55分

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