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中島みゆきの世界

             中島みゆきライヴ!私が昔から好きなアーティストに中島みゆきがいます。中島みゆきの歌は多くの人がどこかで聴いたことあると思います。今年でデビュー30年になるのですが、コンスタントにヒット曲を出してきました。(70年代だと「わかれ歌」、80年代だと「悪女」、90年代だと「空と君との間に」、00年代だとNHKのプロジェクトX主題歌で使われた「地上の星」。)彼女の歌はCMやドラマの主題歌になることも多いです。ここ最近だと1月から始まる米倉涼子主演の連ドラ『松本清張 けものみち』の主題歌に彼女の歌「帰れない者たち」が起用されています。
 以前はテレビにもあまり出なかったのですが、最近は「サッポロビール」のCMや「プロジェクトX」最終回への出演と、テレビでも姿をよく見るようになりました。
 知名度ではかなり高い中島みゆきですが、しかし彼女の歌に対するイメージは「暗い」という印象を持つ人が今も多いと思います。私も知り合いに中島みゆきが好きだというと「暗いねえ」という返事が帰ってくることが多いです。
 そこで、今回は中島みゆきの歌の魅力について紹介したいと思います。

 私が彼女と出会ったのは小学5年生の時からでした。上級生の卒業式で彼女の「時代」という曲が歌われ、その歌詞を聴いたとき、その歌詞の内容にとても惹かれました。
 「時代」という曲は彼女の代表作であり、みなさんもよく知っていると思います。この歌の魅力はその歌詞の普遍性とスケールの大きさ、力強さにあります。どんなに挫折し傷ついても、果てしなく続く時間という存在が流れの中では、繰り返しおこることであり、だからこそ生まれ変わることもやり直すこともできるというメッセージをもつこの曲。彼女の人生観や世界観が濃縮された曲だと思います。
 「時代」という曲から彼女の歌を知った私は中学に入った頃から、意識して彼女のアルバムを集め始めます。それから今日に至るまで、彼女のアルバムが出るたびに買いそろえては中島みゆきワールドに浸っています。またコンサートや90年から彼女が言葉の実験劇場というコンセプトで始めた夜会にも何回か通っています。夜会は特に面白い舞台で、中島みゆきの魅力が詰まっています。ここ最近はとてもチケットの入手が困難なのですが、今年はゲットすることができたので、とても楽しみです。(夜会については後日また詳細に紹介したいと思っています。)
 私にとって彼女の歌の魅力は、歌詞とその歌い方にあります。
 彼女は何百曲という作品を作っていますが、様々なタイプの曲があります。失恋を扱ったもの、独り身の女性の生き方を扱ったもの、マイノリティの哀しみを扱ったもの、社会批判を扱ったもの、人間が生きることの意味を扱ったものなど幅広い内容の曲があります。暗い曲もありますが、コミカルな曲やスケールの大きな曲、癒される曲、生きることへの力強いメッセージに溢れた曲も数多くあります。
 彼女のつくる歌詞は私小説のようなもの、ストーリー性溢れるもの、神のような視点から人間の生き方を語っているものなどあり、その幅広さは魅力です。また日本語の選び方・使い方、ものごとの喩え方も巧みで、何を伝えようとしているのか聴きいる曲が多いです。普段使わない日本語が出てきて意味を考えたり、音声として聴いた言葉と歌詞カードで文字として見る言葉が違っており、意味の多重性があったりと、聴けば聴くほど味のある曲が多いです。

 彼女の80年前半までの曲は確かに暗い歌詞が多いのです。しかし、よく聴くと、とても励まされたり、慰められたりします。落ち込んでもうだめだと思った先に見える光というか、絶望をくぐり抜けたからこそつかめる希望というものを感じることができます。彼女の歌詞は失恋を通して、自己のエゴイズムや受けた傷と徹底的に向き合おうとする内容が多いです。向き合いたくない自分と向き合うからこそ、見えてくる自分の感情や姿を知ることで、逆に縛られていたものから解放され、先に進むことができるということでしょうか。
 
 彼女が作る多くの曲の根底には、名もなき弱い人間への励ましと許し、そして生きることの哀しみとかけがえのなさに満ちあふれています。悩んでいるときやしんどいときに彼女の曲を聴くと、いろいろあるけど生きていこうという気になります。彼女の歌の持つ包容力はとても大きいです。彼女の歌には仏教のおおらかさ、キリスト教のような愛と許しの力があります。

 今後も中島みゆきの魅力については随時紹介していきたいと思っています。お楽しみに。 

 私のお奨め中島みゆきの曲 ベスト10(本当は10以上ありますが・・・。)

10位 「糸」 :結婚式で歌える中島みゆきの曲です。最近、ミスチルの桜井さんもカバーしてます。)
9位 「瞬きもせず」:山田洋次監督「学校3」の主題歌。歌詞がとてもいいです!
8位 「空と君との間に」:安達祐実主演の「家なき子」主題歌。「君が笑ってくれるなら、僕は悪にでもなる」というフレーズ。究極のラブソングだと思います。
7位 「地上の星」& 6位 「ヘッドライト・テールライト」:プロジェクトX主題歌のこの2曲名もなき人たちへの暖かい応援歌。
5位 「ファイト」:落ち込んだり、挫折したりしたときは是非、この曲を!
4位 「誕生」:生きていると出会いや哀しみもある。しかしそれもあなたが生まれてきたから経験できたこと。中島みゆきがあなたが生まれてきたことを祝福してくれます
3位 「わかれうた」:中島みゆきの代表作であり、失恋の歌ナンバー1
2位 「命のリレー」:人が生きることの意味をスケールの大きい歌詞で歌い上げます。
今年11月に放映された「女の一代記」主題歌

1位 「時代」:中島みゆきの全てが詰まった曲。時間の中を旅する人間への応援歌

☆中島みゆきお奨めベストアルバム「大吟醸」

中島みゆき

 このCDを聴くと、中島みゆきのさまざまな世界の一端を知ることができます。代表作・名曲ぞろいでお買い得です。

1.空と君のあいだに
2.悪女
3.あした
4.最後の女神
5.浅い眠り
6.ルージュ
7.誕生
8.時代
9.わかれうた
10.ひとり上手
11.慟哭
12.狼になりたい
13.旅人のうた
14.ファイト!

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コメント

とろとろさん、はじめまして。
TB返しとご丁寧なコメントまで
ありがとうございました。


>自己のエゴイズムや受けた傷と徹底的に
>向き合おうとする内容が多いです。
の部分に同感です。

私もずっと中島みゆきが好きで、
いつもみゆきさんの歌の世界に寄り添って
いるような感じです。
多くの人を魅了するみゆきさんのカリスマ性は
やはり精神に響くものだからでしょうね。

投稿: ユカリーヌ(月灯りの舞) | 2006年1月13日 (金) 16時14分

訪問&トラックバック、本当にありがとうございました。中島みゆきさんは、僕にとって、好きなアーティストというより、ちょっと尊敬する詩人であります。「大吟醸」では「誕生」が、一番好きです。最近、ヤフーブログ以外の方からも、コメントやトラックバックをいただく機会も少しずつ増え、ほんとに、うれしく思います。こちらこそ、どうぞよろしく、お願いいたします。(*^_^*)

投稿: リビエール | 2005年12月26日 (月) 01時08分

とろとろさんTBありがとうございました。
またコメントも感謝します。
私も中島みゆきさんが好きです。
彼女の独特の世界観が好きです。
この文を読ませていただきましたが素晴らしい文章で感嘆しております。
私は小学生のうちに「アザミ嬢のララバイ」を知っていますから、同じ世代かと思います。
暗いイメージはだんだんなくなりつつあるのではないでしょうか。
テレビに出られたり、曲調もよくなりましたね。
それにしても「夜会」はうらやましい限りです。
また、見に来ます。

投稿: 早起きのオッサン | 2005年12月24日 (土) 05時13分

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受信: 2005年12月24日 (土) 05時14分

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受信: 2006年1月22日 (日) 19時10分

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