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久石譲の世界

 皆さんに質問です。サントリー緑茶「伊右衛門」、NHKスペシャル「人体」シリーズ、宮崎駿の映画、北野武の映画、これらに共通するものは何でしょう?
 答えは音楽を担当している作曲家がみんな同じだということです。その作曲家の名前は久石譲。この作曲家の名前は知らない人も多いと思いますが、日本人であれば多くの人が一度はどこかで彼の曲を聴いていると思います。彼の代表作は、多すぎてなかなか絞れません。もし挙げるとすると、宮崎駿がスタジオジブリで監督した作品の全ての音楽を彼が担当してします。「ナウシカ」から「ハウルの動く城」までの全ての曲を彼が手がけています。また北野武の映画や最近だと「男たちのYAMATO」なども手がけており、彼はおそらく日本で一番有名な映画作曲家の一人だと思います。
 そんな彼と私が出会ったのは小学校の理科の時間に見た「人体」というNHKのドキュメンタリーでした。このドキュメンタリー、当時としては画期的なCGを多用して、人体の内部を描き、とても面白く夢中になって見ていました。その時、私はバックに流れる曲のメロディーがとても美しく耳に残り、サントラを買ってもらい、家でよく聴いていました。そして、一体誰がこのような曲を書いたのだろうと気になり、調べたところ久石譲という人だということが分かり、彼のCDをその後ずっと買い集めていきました。(現在で70枚くらい彼のCDを所有してします。)
 彼の音楽の魅力を一言で言うと、シンプルでありながら力強く、美しいメロディーラインだと思います。1度聴くと、心に残る曲が多いです。特に宮崎駿の映画と久石譲の音楽は相性が良く、どの映画の曲もメロディーが印象的で、その曲を聴くだけで、映画のシーンが思い浮かぶほどです。彼の音楽なしの宮崎駿映画って想像ができません。
 また宮崎駿の映画作品以外も、彼は多くの映画やCMの曲を手がけて印象的なメロディーを残しています。CMでいうと、ここ最近だとサントリー緑茶「伊右衛門」、TOYOTAカローラの曲などが、特に印象的でした。また映画だと北野武作品での彼の音楽は宮崎作品とはまた違ったマイナーで美しい旋律の曲を残しています。(最近の作品では二人のコラボレーションはしてませんが)
 映画やCMの仕事以外も、長野パラリンピックの開会式の演出をしたり、映画監督として「カルテット」とという映画を制作したり、新日本フィルハーモニー交響楽団が結成した新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラの音楽監督を務めたりしています。コンサートも毎年しており、オーケストラの時もあれば、アンサンブルの時もあり、魅力的なコンサートが多いです。私も何回かコンサートに行っていますが、聴いたことのある曲が多く、楽しみやすいです。ここ最近だと、チェロ奏者9人とピアノによるアンサンブルのコンサートa Wish to the Moon~Joe Hisaishi & 9 Cellos 2003 はとても良かったです。チェロの力強く繊細な響きが、久石メロディーを引き立ててました。(DVDにもなっているので、興味のある人は是非見てください。)また昨年大阪城西の丸公演で行われた野外コンサート「ワールドドリームオーケストラツアー」ファイナルもとても素晴らしいものでした。野外でそよ風の吹くなか、ビールを飲みながら、ラピュタやナウシカの曲を聴く時間は至福の時間でした。今年は行けなかったので、是非次回は行きたいものです。
 
 また彼はオリジナルアルバムもたくさん出しており、名盤が多いです。初期はシンセを多用してミニマム・ミュージックのアルバムを発表しており、今聴いても刺激的で面白い曲が多いです。(スタジオジブリの曲しか聴いたことのない人にはびっくりするほど前衛的で攻撃的な曲が多いです。)中期はボーカルものの作品を発表。(これは私はいまいちですが。)その後、紆余曲折の90年前半、さまざまな形式のアルバムを発表した後、ここ最近はオーケストラを中心にしたアルバムとピアノを中心にしたアンサンブル形式のアルバムを多く発表しています。特にピアノ中心のアルバム「ピアノストーリー」シリーズはメロディーも構成もいい曲が多いです。
 彼の曲は繊細でありながら力強く、シンプルなのに複雑で奥深く、攻撃的で優しい、相反するものが同居していて、聴いていて面白いです。

 是非、みなさんもテレビで彼の曲が流れるときは、じっくり耳を傾けて下さい。

 久石譲公式サイト:http://www.joehisaishi.com/home.html
 

 私の初心者にお薦めアルバムBEST5

5位 菊次郎の夏サウンドトラック:北野武監督映画のサウンドトラック。ピアノとストリングの構成で清々しく郷愁漂う曲で詰まっています。また一時期TOYOTAカローラのCMにも使われてました。

4位 天空の城タサウンドトラック:宮崎駿とのコラボレーションの音楽はどれも印象的なものが多いのですが、一つ挙げるならやはり「ラピュタ」。オープニングのオーケストラによる壮大な曲、主人公の少年が朝にトランペットで吹く曲、エンディングの「君をのせて」。どれも素敵な曲ばかりです。

3位 Piano Stories:全編ピアノソロのアルバム。もちろん演奏は久石譲。みんな知っている「ナウシカ」「トトロ」などの曲に加え、他の曲も印象的なメロディーばかり。

2位 Works2:フルオーケストラのアルバム。もののけ姫やHANABIなど映画で使用された曲を中心に構成。どれもオケの編曲が上手く、聞き入ってしまいます。ストリングスの使い方が巧みです。

1位 ENCORE:全編ピアノソロのアルバム。初心者の人はまずこのアルバムから聴いてほしいです。久石メロディーの真髄がここにあります。編曲も上手です。

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» 天空の城ラピュタ / となりのトトロ [MOMOCINEMA]
ジブリのトップ3を立て続けに観てしまう! 天空の城ラピュタ やっぱりコレが1番好きかな!ナウシカを観た時は凄くて感動しちゃったけど、何度も観ているはずのラピュタはそれを超えてました。あと久石譲さんの音楽が最高っ。 しかしナウシカといいラピュタといい何て素敵な世界観。この暗い雰囲気が好きです。 となりのトトロ お母さんが入院中ってだけで泣けてくる設定。けっきょくトトロって実際に居たのかな?また観て子供たちが寂しくて想像した生き物が見えたのかもって思えてきた。 ところで随分、上映時間... [続きを読む]

受信: 2005年12月26日 (月) 17時15分

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