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この映画を見て!「トーク・トゥ・ハー」

 「この映画を見て!」では私が今まで鑑賞した映画の中から、、「これは見ないと人生を損する(かも)」知れないような映画を皆さまに紹介したいと思います。大作映画からカルト映画・B級映画まで幅広いジャンルの中から、選りすぐりの作品をご紹介します。ぜひ、このコーナーで紹介された映画を映画館やレンタルビデオ店等で探して、皆さまもご覧ください!

第1回紹介作品「トーク・トゥ・ハー」
この映画の見所:愛する故の孤独と狂気と悲しみを問うストーリー展開!

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ストーリー

「主人公は闘牛士の女性に恋した中年の作家と「ただ孤独なだけ」の看護師の青年の二人。作家はふとしたことから闘牛士の女性と関係を持つが、闘牛中に事故に遭い、昏睡状態に陥ってしまう。昏睡状態に陥った彼女にどう接していいか戸惑う作家。また青年は看護師として母の看病に身を捧げていたが、自宅の隣のバレー教室に通っていた女性に一目ぼれして恋に落ちていく。しかし彼女は事故に遭い、昏睡状態になってしまう。彼は彼女の専属看護師になり、彼女の世話をするようになる。この二人の主人公たちが病院で出会い、友情を結んでいく。二人の友情を軸に青年の彼女に対する純粋で献身的な愛が、悲劇と奇跡を起こしていく姿を中年の作家の目を通して描いていく。」

 この映画は非アメリカ映画で久しぶりにアカデミー脚本賞を受賞したほど、何とも狂おしく美しい愛の描かれた物語です。この映画を見終わったとき、人を愛するが故の孤独や悲しみ、狂気に胸が痛くなってきます。思い通りにならない愛、すれ違ってしまう愛、愛するゆえに独りよがりになってしまう悲しみ、そして愛が持つ奇跡をこの映画は十二分に描いています。

 この映画で描かれる愛というものは相互的なものではなく、一方的なものです。この映画は、自分の中で愛というものをどう考えているかで印象が変わってきます。愛というものは愛し愛し合う二人がいて成立するものばかりではなく、愛し愛する対象があれば成立するばあいもあります。この映画で描かれる愛は後者の愛です。一方的な愛だからこそ、甘美で苦しく切なく孤独な愛なのです。ぜひ皆さんもこの愛の姿をご覧ください!

公式サイト:http://www.gaga.ne.jp/talktoher/

作年度 2002
製作国・地域 スペイン
上映時間 113
監督 ペドロ・アルモドバル 
製作総指揮 アグスティン・アルモドバル 

脚本 ペドロ・アルモドバル 
音楽 アルベルト・イグレシアス
出演 ハヴィエル・カマラ 、ダリオ・グランディネッティ 、レオノール・ワトリング 、ロサリオ・フローレス 、ジェラルディン・チャップリン 

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